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衣畑整骨院

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~開院25周年を迎えて~

  • カテゴリ: お知らせ
  • 投稿日時: 2016年5月8日 2:27 pm

2016年5月8日衣畑鍼灸整骨院は25周年を迎えます。

25年前、私は二度目の中国留学を終え帰国し、約半年間の準備を終え平成3年5月8日に開院いたしました。
当時は身長176cmで体重52~3kgの体で、来院していただいた老人の患者様に、「大丈夫ですか?」と反対に気を使ってもらったことを思い出します。
それ以来、私は柔道で鍛えた整骨院の先生の様にがっしりしたがたいを目指しました。
母も食事作りに気を配ってくれ、1年半で70kg前後まで肥り、見栄えもよくなり、今度は患者さまから「良い体しておられますね。」と言われる様になりました。
当時の私は、来院していただいた患者様に満足して帰ってもらえるだろうかといつも怯えていました。その方々が治療により治ったと喜んで笑顔になってくださり、引き続き体調管理の為に毎日のように来院していただけるようになり、患者さまはだんだん増え、私の治療所内は毎日笑顔でにぎわうようになりました。

姫路城大手門の紋を彫った彫刻師のお話

私はこの25年で心に残る患者さまがお2人おられます。
I様は私が開院2年目より十数年間ほぼ毎日のように来院していただき、自らの生い立ちや昔の仕事の事、苦労をされてこられた事など様々なお話をしてくださいました。
I様は、姫路城の大手門の桐の紋と千姫が住んでいた西の丸の瓦の紋を彫った彫刻師でした。
(瓦を成型するための木型を彫られました。)
実は大手門は昭和13年の戦前に作られたもので、当時I様は飾磨の有名な彫刻師の所へ弟子入りされ数年しかたっておらず、本来ならば自分の兄弟子か親方が紋の型を彫るのが当然だったのですが、なぜか自分にやらせたので大変苦労したと仰っておられました。

姫路城は国宝なので、国からの依頼で早稲田大学の教授が修復の担当になり、水面に浮かぶような桐にしたててほしいと依頼され、新米のI様の彫刻を何度も突き返してやり直しを命じたとのことです。
困りに困ったI様は親方に「この仕事はほかの人に変えてほしい」と懇願したところ、親方はタマゴをザルいっぱいに入れ、「これで許しをもらって来い」とまた、難題な事をI様に押し付けたそうです。

I様はダメもとで駅前の宿屋に宿泊していた教授のところへ持っていくと何故か快く受け取りOKしてくれたという裏話を聞かせてくださいました。(袖の下にタマゴですね。)
I様は大手門の桐の紋は新米のころの仕事だったのでいい出来栄えではないと思っておられ、長い間私にもその裏話を話してくださいませんでした。
私はお城周辺を散歩する際にいつも眺めていました。とても素晴らしい紋です。
I様は本来なら国宝姫路城改修の一端を担われたお仕事で人に自慢すべきことなのに、人に見られてなんやこれはと思われているのではないかと反対に恐れられていました。
これこそ職人魂だと感銘を受け私はこのように常に満足せず技術を磨き続ける姿勢をもたなけらばならない事を学びました。

医療と介護の制度を作り上げたT先生

お2人目は、元厚生大臣T先生です。
開院2年目に後援会の方のご紹介で奥様が来院していただくようになり、今度は奥様のご紹介でT先生にお越しいただくようになりました。
T先生と夫人は、私が留学していた中国で知り合われ結婚された方でした。
先生は戦中・戦後中国で衛生兵として従軍され、夫人は日赤から中国へ派遣された看護師で敗戦後中国共産党軍の捕虜となった後も蒋介石率いる国民党軍との戦いで従軍され、共産党の上司に日本人同士だからということでT先生と結婚を勧められご結婚されました。
中国国内の内戦が終結後にご夫婦は帰国され帰国後、T先生は東京裁判で東條英機の弁護人として活躍された清瀬一郎氏の秘書をされその後、後を継がれて衆議院議員になられたという苦労話を拝聴いたしました。

先生は衆議院議員となられてから厚生関係に長く携わられ、海部内閣において厚生大臣に就任中に高齢者保健福祉推進十カ年計画(ゴールドプラン)の枠組みを考え法律として「医療」と「介護」の業務を分けるというとても大きな仕事を成し遂げられました。
その時の苦労話も数々お聞かせくださいました。
T先生は村山内閣の時には敵対していた社会党時代、色々な委員会で侃侃諤諤と意見を戦わす仲であったのにもかかわらず、その総理から懇願され内閣首相補佐に任じられるという敵側の意見の人物からも一目置かれる人格をお持ちでした。
T先生からは本当に多くの事をご教授いただきました。
このお2人以外にも多くの患者さまおひとりおひとりの人生から色々な事を学ばせてただいた25年でした。

すべての方に感謝

これからも患者さまから沢山の事を学び、治療者として、人として成長できるよう努力し、患者さまに満足していただけるよう技術を磨くという初心を忘れず、初志貫徹してまいりたいと思います。
この25年間支えていただいた父、亡き母、祖父母、そして患者さまに感謝申し上げます。

五月吉日  衣畑鍼灸整骨院 院長 衣畑 伸昭

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